フリーランスとして仕事をするには、スキルは欠かせないもの。
どんな職種であれ、アピールできるスキルなしに、フリーランス続けていくのは厳しいです。
そこで本記事では、フリーランスに欠かせないスキルや、職種別のスキルを紹介していきます。
具体的にどんなスキルが必要になるか知りたい人は、ぜひ読んでみてください。
フリーランスにとってスキルとは何か?
フリーランスにとってスキルとは、「努力次第で獲得できる能力・知識・技術」のこと。
スキルはその人の努力・やる気によって、後からでも習得できるのです。
フリーランスとして成長するには、時間をかけてでもコツコツスキルを身につけておきましょう。
スキルを体得しておけば、以下のメリットがあります。
- 継続的に仕事を受注できる
- 収入が安定する
- 高収入を狙える
- 仕事の選択肢を増やせる
- 取引先・営業先に即戦力として認められる
- 仕事をもらえるチャンスがある
上記を見てもわかるように、メリットは計り知れません。
フリーランスとして働いていくと決めたなら、スキルの習得は必須ともいえます。
フリーランスに欠かせないスキル6つ
では、具体的にどのようなスキルがフリーランスには求められているのでしょうか。
特に以下の7つのスキルについて解説していきます。
- 自己管理能力
- 決断力、行動力
- 営業力
- コミュニケーション力
- 交渉力
- セルフブランディング力
自己管理能力
自己管理能力は、フリーランスにとってマストとも言えるスキルです。
フリーランスは自由に寝たり起きたりできますし、好きな時間から仕事を始められます。
しかし、自分を管理する人は自分以外にいません。
だらけすぎないためには、プライベートと仕事の区切りを明確にしておく必要があります。
- 毎朝8時に起きて仕事を始める
- 日曜は必ず休む
といった自分ルールを決めて習慣化するとよいでしょう。
また、複数の会社と契約しているフリーランスは、タスク管理やスケジュールの組み立てをしながら、納期も管理して仕事をする必要があります。
自己管理能力を高める訓練として、「月30万円稼ぐ」など、目標を設定しておけば、自分を奮い立たせて仕事に集中しやすくなりますね。
決断力、行動力
フリーランスは、自分の事業を自分で動かさなければならないので、決断力がいります。
- どの仕事を受けるか
- 誰と組んで仕事をするか
- 価格交渉ではどのくらいの値段を提示するか
以上のように、自分だけで決断し、冷静に取捨選択を行わなくてはなりません。
大切な案件を取りこぼさないためにも、常に決断力は磨いていきましょう。
営業力
会社員は社内で任された仕事を主に行いますが、フリーランスの場合は自分で仕事を取りにいかないと、スケジュールに穴が開きます。
そのため、仕事を発注してくれる取引先を探し、営業をかけていくのも大事です。
営業方法は
- 電話・メールで問い合わせる
- アポをとって直接売り込みに行く
- ブログやSNSで情報発信する
- セミナーやイベントに参加する
などがあります。
Web上のメッセージで完結している人も多いので、直接会って仕事のやりとりができれば、周りのフリーランスと差をつけられるでしょう。
コミュニケーション力

フリーランスは、完全にひとりで仕事をするわけではないので、コミュニケーション能力も必要です。
例えばフリーランスで働いていると、
- 取引先と電話等でやりとりを行う
- チームを組みプロジェクトを遂行する
- チームリーダーとなって指示を出す
- 客先に常駐して社員とやりとりを行う
以上のようなシーンがあります。
そのため、コミュニケーション力が乏しいと、疑問点を他の人に上手く聞けなかったり、双方の認識に食い違いが生じたりする可能性があります。
結果的に収入を上げることは難しくなるでしょう。
ですので、フリーランスこそコミュニケーション力が必要とも言えます。
交渉力
会社の後ろ盾がないフリーランスは、あらゆるシーンで交渉力が求められます。例えば
- 報酬の交渉
- 納期の交渉
- 業務範囲の交渉
上記の3つは、どんなフリーランスでも切り離せないものです。
これらの中でも、フリーランスとして生計を立てていくなら、報酬の交渉はできるだけ成功したいところ。
- 単価を上げることで、クライアントにどんなメリットがあるのか
- 将来的にどれくらい貢献できるか
- 保有している資格をどう生かせるか
など、自分の価値をしっかりアピールできると報酬アップにつながるでしょう。
セルフブランディング力

セルフブランディング力とは、自分の魅力、得意なこと、強みを周囲に表現したり、プロモーションしたりすることです。
自分の存在が「価値がある」と認められると、仕事の依頼が舞い込んできますし、継続発注にもつながります。
これまで培ってきた経験のなかで、何が自分の強みなのかを把握して、自分の売り方を検討していきましょう。
- 自分のWebサイトやブログ
- SNSアカウント
- 名刺
などのツールを上手に使って、自分をアピールしていきましょう。
税金や社会保険の知識
企業に勤めていると、社会保険の手続きや納税は会社が代行してくれます。
一方フリーランスの場合は、面倒なこともすべて自分で行わなくてはなりません。
例えば次のようなものがあります。
- 確定申告:2月16日~3月15日
- 住民税の支払い:6月、8月、10月、翌年の1月
- 国民年金の支払い:納付対象月の翌月末日
それぞれ期日が決まっているので、しっかり覚えておきましょう。
また、社会保険制度は変更されることがよくあるので、常に最新の情報を把握しておくのも大切です。
【フリーランスの職種別】必要なスキル

前半では、フリーランス全般に求められるスキルを紹介してきました。
ここからは、エンジニア、ライター、デザイナーに分けて必要とされるスキルを紹介していきます。
エンジニア
- プログラミング技術
- 言語の知識
- 実務経験
- 提案力
- コミュニケーション能力
エンジニアに欠かせないスキルと言えば、「プログラミング能力」ではないでしょうか。
プログラミング言語の基本的な知識だけでなく、開発分野でのトレンド、言語を使って実装できる内容などを理解しておく必要があります。
さらに、
- Webサービスを構築:JavaやRuby
- ECサイトや顧客管理システムの構築:PHPなどのサーバーサイドの言語
など、自分がやりたい仕事に合わせた言語の習得が必要です。
どれか一つの言語ではなく、複数の言語を同時にできるスキルがあれば、稼げるフリーランスエンジニアになるでしょう。
ライター

- ライティングスキル
- SEOなどWebに関する専門知識
- 情報収集能力
- タイピングスキル
ライターなら、ライティングスキル(文章を書く能力)は当然必要になります。
ライティングスキルは、
- こつこつ書き続ける
- 先輩ライターの書き方を真似る
- ライティングの本を読む
などの方法で身に付きます。
そのうえで単価を上げるならば、検索順位に関わるSEOや、執筆ジャンルに関する専門知識が必要です。
またタイピングが速ければ、記事作成のスピードも上がるので、単価が上がりやすくなりますよ。
デザイナー
- Illustrator、Photoshopなどのグラフィックソフトの技術
- 実務経験
- デザイン力
- コーディングスキル
- マーケティング力
- マネジメント力
- ヒアリング力
グラフィックデザイナーやWebデザイナーにとって、もっとも重要なのがIllustrator・Photoshopといったデザインツールの操作スキルです。
これらのソフトを扱えるかを問われると同時に、実務経験の有無も重要視されます。
また、デザインの目的はクライアントの求める課題の解決にあるので、クライアントの要望をくみ取れるヒアリング能力や、マーケティングのスキルもあると良いでしょう。
また、「HTML」や「CSS」など、コーディングに必要なスキルもWebデザインと相性がいいので、スキルがあれば単価が上がりやすくなります。
フリーランスのスキルを高める方法
フリーランスのスキルを高めるには、自分で積極的に行動して知識を得ることが重要です。
ここからは、スキルアップする方法について具体的に解説していきます。
イベント、セミナーに参加する
「スキルアップしたいけど、どこを強化すべきか迷っている」という人は、イベントやセミナーに参加するのがおすすめです。
参加することで、
- 同じ業種の人と交流できる
- 新規の仕事獲得のきっかけになる
- 最新の業界情報が知れる
- モチベーションがアップする
などが実現できるので、単にスキルアップするだけでなく、さまざまなメリットがあります。
イベントやセミナーは、「都市名+身につけたいスキルや学びたい内容」で検索すれば、開催情報にヒットしやすいので、気になったものがあればぜひ参加してみましょう。
また、コワーキングスペースやシェアオフィスといったフリーランスの集まる場所では、勉強会やセミナーが開かれています。
フリーランスの仲間を作りたい人や、人脈を作りたい人は出かけてみましょう。
交流をきっかけに、仕事の依頼が来るかもしれません。
フリーランス向けのセミナーの詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。

新しい技術を身につける
フリーランスとして活躍し続けるためのスキルアップなら、新しい技術の習得がおすすめです。結果的に報酬の単価アップにも繋がります。
技術を身につける方法としては、以下の方法があります。
- 勉強会に参加する
- スクールやオンライン講座を受講する
- 関連する書籍から学ぶ
勉強会は自分に足りない知識を埋めるのに役立ちますし、フリーランスと交流することで孤独感を解消することもできます。
住んでいる場所にスクールや勉強会がない人、スクールに行く時間がない人はオンライン講座の受講を検討してみましょう。
書籍で勉強するのもひとつの方法ですが、現場で使える実践的なスキルを習得したいなら、多少コストをかけてでも、勉強会やスクールを考えてみてください。
経験を積む
知識を学ぶのも大事なことですが、さまざまな仕事をするなかで、経験や実績を積むのも重要です。
経験を積むには、今の自分のレベルよりも難易度が高い仕事に挑戦しましょう。
難易度が高い仕事を勉強しながらすれば、スキルアップしやすいからです。
また得られた知識を積極的に使っていくことで、スキルが定着しやすくなりますよ。
人脈を広げる
人脈を広げることで、新たな仕事獲得のチャンスに繋げられます。
人脈作りの方法としては
- 勉強会やセミナー、イベントに参加する
- フリーランス同士の交流会に参加する
- 異業種の交流会に参加する
- 顧客・友人や知人に紹介してもらう
などがあります。
TwitterなどのSNSで、セミナーや交流会の募集がかかることも多いので、定期的にチェックしてみてください。
豊富な情報や経験を持つ人と知り合うことができれば、刺激になり、自分のキャリアアップにもつなげられるでしょう。
まとめ

ということで本記事では、フリーランスに必要なスキルを紹介してきました。
フリーランスは会社員と違って、個人の所有するスキルを生かす働き方です。
スキルが身についていなければ、思うように稼げません。
現状維持ではなく、常にスキルを高める活動をしていけば、フリーランスとして、安定して働き続けていけるでしょう。
