会社員を辞めてフリーランスとして働きだすと、「こんなはずではなかった」と思う人もいます。
そこで、本記事では、現役フリーランスである筆者の経験や、周りのフリーランスから学んだフリーランスのメリット・デメリットを紹介します。
「フリーランスに憧れているけど、実際どうなの?」と思っている人は、ぜひ本記事を最後まで読んでみて下さい!
会社員とフリーランスの違い
会社員とフリーランスは、特に契約面や働き方の違いが大きいです。
両者は、次のような違いがあります。
- 会社員:雇用契約・・・労働者に報酬を支払うことを約束する契約
- フリーランス:業務委託契約・・・処理した仕事に対して報酬を受け取る契約
雇用契約とは、正社員や契約社員、アルバイト、パートなどが、企業と結ぶ労働契約になります。
あらかじめ決まった時間の労働を行い、その対価として「給与」が支払われます。
一方、フリーランスは、企業や個人と業務委託契約を結び、業務を遂行したり、成果物を納品したりすることで、報酬を受け取るという働き方になります。
このため、フリーランスの働き方は、自由度が高い分、個人の力量や裁量によって、報酬が大きく変わる側面を持っています。
フリーランスのメリット7つ
前項では、会社員とフリーランスの働き方の違いを説明してきましたが、フリーランスにはどんなメリットがあるのか、気になりますよね。
フリーランスの主なメリットは、以下の7つです。
- 働く時間が選べる
- 働く場所が選べる
- 収入が上がることもある
- 税金の負担を軽くできる
- フリーランスならではの人脈ができる
- 人間関係や通勤のストレスが減る
- 定年退職がない
これらについて順に説明します。
働く時間が選べる
自分の都合や状況に合わせた働き方ができるのは、フリーランスならではの魅力だと私は感じています。
例えば、以下のように時間を調整することができます。
- 仕事の合間に銀行に行く
- 体の調子が悪い時は病院に行く
- 息抜きしたい時はカフェに行く
私の場合は、用事のために時間を潰したいときに、カフェにパソコンを持ちこみ、仕事をして時間を有効活用しています。
会社員の場合は、毎日の通勤や就業時間により、どうしてもスケジュールは固定されてしまいます。
働く場所が選べる
好きな場所で仕事ができるのは、フリーランスのメリットだと感じています。
特に私はライターなので、インターネットが繋がる場所であれば、どこでも仕事ができます。
公園に持ち運びができるイスとデスクを持ち込んで、仕事をしているフリーランス仲間もいますよ。
フリーランスの働く場所については、以下の記事に詳しくまとめています。

収入が上がることもある
フリーランスは、仕事を行った分だけ、収入を大幅に上げられる可能性があります。
経験値と顧客からの評価・スキルにより、数十万以上報酬がアップするケースも、珍しくありません。
それに対して会社員は、仕事で成果を上げたとしても、査定が頻繁に行われないかぎり、一気に収入が上がることは稀です。
成果に対して給与が伸びずに、モチベーションがダウンしてしまう人もいます。
このように、実力次第になりますが、フリーランスは報酬が上がるチャンスがあるのです。
税金の負担を軽くできる
フリーランスは、青色申告控除、経費、損益通算などの活用により、所得税や住民税などの負担を軽くできます。
経費の対象は幅広く、家で働いている場合、家賃や光熱費も経費の対象となります。
また「青色申告控除」は、所得税の確定申告を青色申告で行った場合に、最大65万円受けられる控除です。
さらに、青色申告をした場合は、損益通算(赤字分を翌3年間繰り越せること)を行うことができます。
フリーランスの具体的な節税方法は、以下の記事に詳しくまとめているので、参考にしてください。

フリーランスならではの人脈ができる
フリーランスは、仕事を一緒にしたい人を選べるのがメリットです。
他のフリーランスとつながることで、より大きなプロジェクトを遂行できる可能性もあります。
また、業種にこだわらず、フリーランス同士が手を組めば、新たな分野の案件にもチャレンジできるでしょう。
仕事の獲得だけでなく、思いを共有することもできます。
私もtwitterを使い、地元に住んでいるフリーランスと繋がって、仕事上の悩み相談をしたことがあります。
人間関係や通勤のストレスが減る
フリーランスは1人で仕事をすることが多いので、人間関係のストレスは少ないです。
人付き合いにプレッシャーを感じる人なら、このメリットは大きいでしょう。
自分も会社員のときは、上司と上手くいかず、仕事に支障をきたしていました。
毎日の通勤も、苦痛でたまりませんでした。
ですが、フリーランスをやり始めてからは、これらの原因がなくなったので、ストレスが確実に軽減されたと感じます。
定年退職がない
フリーランスには、「定年退職」という概念がありません。
身体が動けばいつまでも働ける、というメリットがあります。
「65歳になったら終わり」と区切らずに、実績とスキルがあれば、何らかの形で働いて収入が得られるでしょう。
フリーランスのデメリット6つ
上記でフリーランスのメリットを解説してきましたが、当然デメリットもあります。
フリーランスのデメリットは以下の通りです。
- 収入が不安定になりやすい
- 自己管理が必要
- 確定申告が必要
- クレジットカード契約の審査に通りづらい
- 社会保障が少ない
- 労働基準法の恩恵を受けにくい
収入が不安定になりやすい
フリーランスは、会社員に比べると、どうしても収入は不安定になります。
私も、継続していた案件がなくなった時は、「これがフリーランスの厳しさか・・・」と痛感しました。
いざという時に備えて、
- 複数の取引先を見つけておき、一社に偏らないよう仕事をこなす
- 仕事の相談ができるよう、クライアントと良好な関係性を築いておく
などの対策を行っておくのがおすすめです。
自己管理が必要
フリーランスは、会社に管理されていない分、自分の意思であらゆることを管理します。
特に、以下のようなことです。
- 体調管理
- スケジュール管理
- タスク管理
- 財務管理
- 文書管理
私もフリーランスになった当初は、働く時間が安定せず、自己管理に苦労しました。
上手く時間を管理できないと、仕事をスムーズに進められないので、慣れるまで大変です。
また、フリーランスは財務管理も自分でやらなくてはなりません。課せられる税金を計算して、確定申告を行う必要があります。
細々した税金の計算や請求書の保管をしていると、会社の総務・経理部のありがたみが分かりました。
確定申告が必要
会社員の場合は、年末調整によって会社が納税を代行をしてくれます。
しかし、フリーランスは、自分で確定申告をして納税をしなければなりません。
領収書をすべて保管しておく、プライベートと資金を明確にする、など確定申告では色々な手間がかかります。
日中に仕事をする場合、休みや夜間などに作業をしなければならないので、無事に申告が終わるまでは、心身ともに疲れ切ってしまいます。
確定申告に関しての詳細は、以下の記事を参考にしてください。

クレジットカード契約の審査に通りづらい

フリーランスは社会的信用が低くなってしまうので、クレジットカードも作りにくいです。
必ずしもクレジットカードが作れない、ということではありませんが、会社員と比べれば確実にハードルが上がります。
クレジットカードを作るなら、会社員時代に作っておきましょう。
フリーランスのクレジットカードに関しての詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。

社会保障が少ない
フリーランスは、会社員に比べて社会保障が乏しく、将来的にもらえる額も減るのが、デメリットです。
また、厚生年金と健康保険の納付は、会社員なら会社と折半なのに、フリーランスは全額負担になります。
せっかく収入を得ても、社会保険を納めると、手取りとなる分はかなり減ってしまうのです。
これらのことから、フリーランスになるなら、社会保障についてしっかりと把握して、あとで後悔しないようにしましょう。
フリーランスに関わる年金と健康保険の詳細に関しては、以下の記事を参考にどうぞ。


労働基準法の恩恵を受けにくい
冒頭で紹介したように、フリーランスの契約形態は「業務委託」が一般的ですが、業務委託の場合、労働関連法令が適用外になります。
労働関連法令とは、働く人の労働条件の最低基準を定めた法律で、賃金、就業時間、休日その他の勤労条件などを保護するためのものです。
フリーランスになると、この法律の恩恵が受けにくくなります。
そこでおすすめしたいのが、FREENANCE(フリーナンス)です。
引用:FREENANCE
FREENANCEとは、フリーランス向けのお金と保険のサービスです。
FREENANCEの主な特徴は、以下の通りです。
- 無料の損害賠償保険
- 報酬の即日払いサービス
- 口座維持手数料がかからない
「納品物に問題があった」「著作権違反の疑いがかけられた」といったトラブルがあったときに、補償が受けられます。
万が一のトラブルがあった場合に、安心ですね。
手数料は3%~10%かかりますが、取引先に発行する請求書を買い取ってくれて、その代金を先に振り込んでくれるので、未納に対処できます。
FREENANCEで利用する口座の維持手数料は、無料なので気軽に利用できますよ。
FREENANCEの詳細については、以下の記事にまとめています。

まとめ
ということで今回は、フリーランスのメリット、デメリットについてまとめてみました。
フリーランスは収入が不安定になりやすい、社会保障が少ないなどのデメリットがあります。
ただスキルがあれば、自由な時間に自由な場所で働けますし、働けば働いた分だけお金がもらえるメリットがあります。
ですのでメリット・デメリットをしっかり把握した上で、「フリーランスになるか」を決めてみてはいかがでしょうか。
